立山博物館

複数施設からなる立山曼荼羅の世界観や立山の自然を紹介している博物館。
展示館、遥望館、まんだら遊苑を見学。

●展示館

3階が植物や山自体の紹介、2階が立山開山、立山曼荼羅の世界等信仰に関する資料展示。立山に地獄があると言われてたって知らなかったので、興味深く見学。狭いけど、見所十分。


●遥望館
閻魔堂にお参り後布橋をわたって遥望館へ。閻魔堂、布橋は現存しているが、姥堂は明治の廃仏毀釈により取り壊されたらしい。遥望館は姥堂跡地に建てられたたてもの。


▼閻魔堂の閻魔様


▼布橋

江戸時代、立山に入り修行することにより人は生まれ変わることができるといわれいたが、立山に女性が入ることは禁じられていた。そのため、立山での修行の変わりに女性は布橋灌頂会という会に参加し、これにより同じ効果を得ることができるといわれていた。

布橋灌頂会

閻魔堂で閻魔大王に生存中の罪の懺悔を行う。
懺悔したあと、細い白布が敷かれた橋を渡り、姥堂へ向かう。懺悔していないものは布をまっすぐに歩くことができず、橋から落ち川に住む大蛇に喰われる。
姥堂にたどりついた者は締め切られた堂の中で儀式を受ける。儀式の最期に巻戸が開き、光とともに眼前に現れる立山を眺める。


中では3面スクリーンで立山曼荼羅を紹介する『新立山曼荼羅絵図』と、立山の自然を紹介する『立山1990』の2番組が上映される。
曼荼羅絵図はちょっと怖い感じ、立山1990の映像はキレイ。
上映中は真っ暗な室内、上映終了した瞬間、シャッターが上がって正面に立山が!偶然このときは晴れていて、青空と立山が正面に見え、まさに布橋灌頂会疑似体験。ちょっと感動。


●まんだら遊苑
立山曼荼羅の世界、天界と地界を体験できる施設。

地界には狭い通路を抜けると地の池地獄、針山などがある。晴れているので、地獄っぽくない感じ。
  


清らかな流れと花に沿った「天界への道」を通り天界へ。天界広場はなんか殺風景。やっぱ天界っぽくない。
  


天界をイメージした7つの部屋を通り、天界の奥へ。天界の音を聞き、光を見、宙を歩き、天界を堪能したあと、ドームの中で安らぎの時間。心地よい音と香りでしばしウトウト。その後、参道をイメージしたと言う通路を通ってもとの世界へ。
天界の中は撮影禁止だったので、画像なし。ここでは天界のイメージと芸術は難しいということを学習。