唐招提寺展@国立博物館

 1月12日から始まった唐招提寺展を見に国立博物館へ行ってきました。
 始まって最初の週末だから混んでるかなと思ってたんだけど、天気のおかげか
 思ったより人はいなくて、じっくり見ることができました。
 唐招提寺は金堂の平成大改修中。ご本尊の廬舎那仏坐像は唐招提寺
 建立後1200年で初めて外に出たんだそうで。今回の展示では廬舎那仏や
 四天王像、帝釈天像、梵天像が実際に配置されてるように展示され、
 通常は金堂の外側からしか見られないすばらしい仏像が間近で見られる
 ようになっていました。廬舎那物像は慈愛に満ちた穏やかな顔というより、
 なんか憂いを帯びたお顔をしているように見えました。作られた時代に
 よって仏様のお顔も違うんですよね、やっぱり。今まであまり奈良時代
 仏様見ていなかったのでちょっと新鮮でした。
 四天王像と帝釈天像、梵天像は1本作りといって1本の木から仏様を彫りだしたの
 だそうです。衣のドレープがとても美しい像でした。薬師如来像と千手観音像は
 今回展示されていなかったのですが、みたかったな。
 鑑真和尚像の置かれている御影堂も再現されていました。
 障壁画はすばらしかったです。日本と中国の景色が描かれています。
 波の音が聞こえそうなものとか、どんな音も吸い込まれそうな山の絵とか・・・
 鑑真和尚像は今にも話し出すんではないかと思うような、イキイキとした
 お顔の像でした。
 でも、今回の展示で一番印象に残っているのは隅鬼かな。
 軒下で屋根を支えている部材なんですが、鬼の彫像になってるんですね。
 両手をひざに置き、力をいれ、歯を食いしばり1200年の間お勤めを果たしてきた
 鬼たちにちょっと感動です。
 唐招提寺の改修が終わるのは2009年だそうです。
 改修が終わったらお寺に行ってみたいと思いました。
 
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=1024