ウィキッド@電通四季劇場[海]

もう一つのオズの魔法使い。というか、違う角度から見るとまったく違う面が見えてくるって話。

生まれつき緑の肌を持つエルファバ。親にも学友にも疎まれ指差され孤独の中強く生きる少女。天性の魔法力の持ち主。
明るく美しく、常に人の輪の中心にいるグリンダ。何も考えず、常に自分の思い通りに物事が展開すると思っている少女。
はじめ対立しつつも強く意識しあう二人。ふとしたきっかけでお互いを理解し、そしてその係わり合いがお互いを変えていく。


事件が起こる。動物たちから言葉が奪われていく。誰かのたくらみによって。学校の先生も捕らえられ言葉を奪われてしまった。
そんなある日、エルファバはオズの国の最高権力者、オズの魔法使いから招待状を受け取る。なんでも望みをかなえてくれると言う魔法使いからの招待状を。
訪れたエメラルドシティ、オズの魔法使いの宮殿で動物から言葉を奪っているのが魔法使い本人だと知る。
エルファバは動物たちを守るため、オズの魔法使いと戦うことを決意する。。
グリンダはオズの元に残り広く人々に元気と勇気を与える仕事を選んだ。
対決することになったエルファバとグリンダ。


オズの魔法使いの広報官はお天気の魔法が得意。竜巻を起こし別世界から家を1軒巻き上げてエルファバの妹ネッサローズの上に落とす。家にいたのはドロシー。ドロシーは下敷きになったネッサローズの靴を奪いグリンダの導きでエメラルドシティーへ。その靴は生まれつき歩けないネッサローズのためにエルファバが魔法をかけた靴。


広報官は群集をあおる。悪い魔法使いを倒せと。エルファバの身を案じるグリンダはエルファバのいる城へ向かう。グリンダの立場を思い、グリンダを遠ざけ、美しいオズを守って欲しいと言い残し、1人狂気の群衆の前に出るエルファバ。水をかけられ解けてしまう。
嘆くグリンダ。一連の事件でオズのシンボルとなったグリンダは魔法使いを追放、広報官を拘束。想いを託してくれた友人のために自由で平和なオズにしようと呼びかける


解けたのではなく、魔法で身を隠していたエルファバはフィエロとともに人知れずオズを去る。グリンダに想いを残しながら。


悪い魔女だから退治しようって言われたから退治しに行く。自分で考えないで流される。声が大きい人が強い。何が本当で何がウソなのか、自分で見極めないと。情報化社会の問題点だよね。
ストーリーもだけど、音楽も演出もすごくいいです。1幕最後のシーンのライティングとかもう最高でしたわ。エルファバが光のドレスをまとって飛んでるみたいだった。緞帳に描かれてるオズの国の地図もステキだったし。もう一回見に行きたいなぁ。あぁ、チケット。。。


http://www.shiki.gr.jp/applause/wicked/index.html